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一粒の・・・♪
一粒の砂のなかに一つの世界を
そして一輪の野の花のなかに一つの天国を見よ
きみの手のひらのなかに無限を
そして一つの時のなかに永遠をとらえよ

      ウィリアム・ブレイク
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(Monica訳)
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by naomi-monica | 2004-10-29 23:10
ナオミという名♪
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「ナオミの夢」という歌があった。
1970年に世界歌謡祭でグランプリを獲得し、大ヒットした曲らしい。

♪ひとり見る夢は すばらしい君の 踊るその姿
 僕の胸に ナオミ ナオミ カムバック トゥ ミー♪

「ナオミ カムバック トゥ ミー」というフレーズが繰り返されるその歌をうたっていったのは、ヘドバとダビデという男女のデュオで、彼らはイスラエル人だった。
ヘドバは耳慣れない名前だけれど、ダビデは、旧約聖書にでてくるあのダビデ王に由来する名前だから「ああ、ユダヤ人だろうな」とすぐに推測がつく。そして、ナオミという、曲のタイトルになっている名も、このダビデと同様に旧約聖書に登場する名前だ。しかし、聖書にでてくるナオミという女性は、偉業を成した人物でもなければ、奇跡を起こした聖人でもない。「ルツ伝」の主役ルツの姑であるナオミは、とりたてて魅力ある人物には描かれていないのだ。人並みはずれた深い信仰心を持ち合わせ、嫁思いの優しい人物であることを除けば、ナオミはごくありふれた女性なのである。
それなのになぜ欧米の女性にはいまだにその名をいただく人が多いのだろうか。
それはおそらく、ナオミという名前の持つ意味が普遍的に愛されてきたからだろう。ヘブライ語でナオミは「幸せ」とか「和み」を意味する。
フランス語やドイツ語の聖書を見ると、ナオミはいずれも「幸せな(heureuse, glücklich)」と訳されている。ところが日本語の聖書では、不思議なことにナオミは、「快い」と翻訳されているのである。
聖書が日本語に翻訳される過程で、なぜ訳者は「幸せな」と訳さないで「快い」と訳したのだろうと考えていたとき、ナオミにはもう一つの意味があったことを思い出した。「和み」なら「快い」という意味により近いのではないか。人は自分が快いと思うとき和むのだから。
和み(平和)のあるところに人々の幸せはある。それはいつの時代の人にとっても究極的な願いである。その願いを託して、人々は娘たちにナオミの名を与えてきたのだろう。
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by naomi-monica | 2004-10-16 18:15
きみがきみであることの不思議♪
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膝の上でまどろむナオミの後姿を見ていたら、ふいに
「ナオミは猫じゃないのではないか」という気がした。
そう考えだすと、ナオミが猫であることそのものがとても不思議に思えてくる。
その無垢な魂が私の魂に寄り添うほど、ナオミは私のそばにいる。
こんなにも、こんなにも近くにいる。それなのに…
どうしてこの子は、ミルクティ色の毛並みの丸いあたまをしているんだろう?
こげ茶色した三角の耳をぴょんとかわいらしく立てているんだろう?
小さな前足に素敵な手袋をはめているんだろう?
そのひとつひとつを指でそっとなぞってみる。
きっとナオミは猫の姿を借りているだけなのだ。
私が人の姿を借りているように。
ナオミの魂が私の魂と寄り添いながら、夜のしじまを浮遊するとき、
私は、ナオミがナオミでであることの不思議さをくりかえし甘受する。
ナオミへの愛しさをこめて。
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by naomi-monica | 2004-10-11 23:14
猫の祈り♪
主よ
我輩は猫である。
とりたててお願いの段も無い。
人に物を頼むなど
我輩の性には合わぬ。
しかし
天国の納屋にひょっとして
小さな白ねずみか
ミルクの皿でもあるならば
賞味しようという者を
我輩は知らぬわけでもない。
もし主があの犬どもの一族に
呪いをかける気になられたら
その日には我輩も言おう、
               アーメンと。

      C・B・デ・ガストルド
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by naomi-monica | 2004-10-07 19:36
Cielo degli Angeli 天使たちの空♪
雨あがりの朝はすべてが生まれかわる

コスモスの花びらは露をたたえ
澄んだ風はレモンの葉裏をくすぐり
空からはきらきらと天使たちが舞い降りてくる

神様に祝福されたようなこの朝
きみの瞳にはぼくが映っていて
ぼくの瞳のなかできみはくすくす笑ってる

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窓辺ではナオミが毛づくろいをはじめた
その小さなからだに世界中の光を集めて
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by naomi-monica | 2004-10-06 13:51
カフェ猫♪
秋の透明な陽射しが降りそそぐ午後、ナオミとカフェに行った。
ナオミと出会ってから最初に訪れたのは、フランクフルト空港のカフェだった。旅客や見送り客でごったがえすカフェの光景が珍しいのか、ナオミはずっとあたりをきょろきょろ見まわしていた。
次に訪れたのは、成田空港のスターバックスだった。検疫中は寂しかったのだろう。ナオミは私の胸にしがみついて、じゃんけんのグー・パーのように前足を結んだり開いたりしながら、しきりに頬をすり寄せて、ずっと甘えていた。
そして一緒に暮らすようになってから、カフェに出かけることは、ナオミと私の生活の一部になった。
まだお客さんがまばらな早い朝も、やさしい雨が降る午後も、月がテラスを照らす夜も、ナオミは私の隣に座って、コーヒーとクリームの匂いに鼻をくんくんさせながら、カフェを行き交う人を眺めている。まるで、昔からの常連客みたいな顔をして、ナオミは椅子に腰掛けながら、あたりまえのように「イャ~オ!」と鳴いて私に注文する。
「アイスココアにのっかったホイップクリームをちょうだい!」
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by naomi-monica | 2004-10-02 06:57