カフェ猫♪
秋の透明な陽射しが降りそそぐ午後、ナオミとカフェに行った。
ナオミと出会ってから最初に訪れたのは、フランクフルト空港のカフェだった。旅客や見送り客でごったがえすカフェの光景が珍しいのか、ナオミはずっとあたりをきょろきょろ見まわしていた。
次に訪れたのは、成田空港のスターバックスだった。検疫中は寂しかったのだろう。ナオミは私の胸にしがみついて、じゃんけんのグー・パーのように前足を結んだり開いたりしながら、しきりに頬をすり寄せて、ずっと甘えていた。
そして一緒に暮らすようになってから、カフェに出かけることは、ナオミと私の生活の一部になった。
まだお客さんがまばらな早い朝も、やさしい雨が降る午後も、月がテラスを照らす夜も、ナオミは私の隣に座って、コーヒーとクリームの匂いに鼻をくんくんさせながら、カフェを行き交う人を眺めている。まるで、昔からの常連客みたいな顔をして、ナオミは椅子に腰掛けながら、あたりまえのように「イャ~オ!」と鳴いて私に注文する。
「アイスココアにのっかったホイップクリームをちょうだい!」
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# by naomi-monica | 2004-10-02 06:57
ピンクのプードル♪
信じられない話だけれど、子供の頃、ホンモノのピンクのプードルを見たb0034647_18424532.jpg
新宿のペットショップのショーウインドーの中に本当にいたのだ。少女雑誌の挿絵を見ると、おしゃれをした女の子がピンクのプードルを連れてお散歩したりしていた…70年代のお話だ。
「わぁ、かわいい! パパ、あのピンクのプードルがわたし、欲しいわ」
即座に私は父におねだりした。
「ピンクのプードルはね、絵本の国からやってきたんだ。だからおうちに連れて帰らないで、絵本のお国に帰してあげようね」
父はそう言った。

今思うと、ピンク色に染められたプードルには、乙女心をあてこんだ商売っけがぷんぷん漂っている。それは、縁日で見かけるカラーひよこと同じくらいキッチュで、ポップで、愛おしくて、そして哀れな存在だ。

今日もナオミのそばでは、ピンクのプードルがバトンを回しつづけながら、誰に向けるでもなく愛嬌を振り撒いている。
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# by naomi-monica | 2004-09-30 18:43
ナオミの花園♪
b0034647_821455.jpgナオミがやってきてから、うちのベランダは大きく変わった。
窓辺にたたずんで外を眺めるのが大好きなナオミを見ていて、殺風景なベランダに花を置こうと思い立ち、鉢植えを買ってきた。
最初に買ってきたのは、矢車草とクローバー。春だった。うちのベランダが小さな春の野原になった。
5月になると、ライラックの花が加わった。風が吹くと、清楚で甘やかな香りが部屋の中に漂ってきた。6月には、青い山紫陽花やくちなしが花を開いた。
花の少ない夏の時期を、名前のとおり、つぎからつぎへと花を咲かせて楽しませてくれたのは、日々草だった。
ナオミは風に揺れる草花を眺め、毎日せっせと訪れるミツバチの動きに目を見張った。
今、ナオミの花園には、青いリンドウの花が咲いている。
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# by naomi-monica | 2004-09-29 08:00